第三章 はじまり
経験を重ねて、影は気付きます。
自分は光になれない。ということを。
その結末に絶望感が押し寄せると思ったら…
その影は
「あきらめることは、はじまりだ。」
あんなに光を強烈な興味で見つめては、
たくさん語り尽くせるのに
影という自分自身のことを全然見てなかった。
そのことに気づいた時がはじまり。
自分にある影の使命を見つけたくなった。
その影は、
目の前に見える景色が何もかも
はじめて色付いたように
パラダイムシフトしていきます。
憧れるものになりたい。
「最も強いものが生き残るのではない。
最も変化に敏感なものが生き残る」
ダーウィンの言葉に触れ
その【変化】とは何か。
【変わる】ということの
真の意味について考えはじめます。
誰かと比べること、
何かに勝ちたいと思うことの意味とは何なのか。
「わたしは探し求めない。見出すのだ」
ピカソの言葉に心が揺れ、そして
「自分に打ち勝つことが最も偉大な勝利である」
プラトンの言葉に出会います。
「その影」が経験の中で気づいたことは
自分は「光」にはなれない、ということ。
他の影たちの
『光になれるわけがない』
『あきらめろ』
『戻ってくるんだ』
その言葉は正しかったという現実に立ち尽くし
「光」になることをあきらめる。
It is never too late to be what you might have been.
-George Eliot-
なりたかった自分になるのに、遅すぎることはない。
-ジョージ エリオット-
Mediocrity knows nothing higher than itself,
but talent instantly recognizes genius.
-Sherlock Holmes-
凡人はそれ本来以上のことは
何も知らないが、才能のあるものは
天才を即座に識別することができる。
-シャーロックホームズ-
Where the senses fail us,
reason must step in.
-Galileo Galilei-
感覚が役に立たないとき、
理性が役に立ち始めるのだ。
-ガリレオ・ガリレイ-